波形制御機能の活用
レーザー溶接は急熱急冷のため、金型に使われる硬度が高い材質を肉盛溶接した際に肉盛層にマイクロクラック(=割れ)が発生してしまうという問題があります。レーザー溶接を所有していたり、レーザー溶接補修を外注に委託している場合は、この様な経験があるのではないでしょうか。この現象は、材料硬度がHRC60以上の際に起こりやすく、また仕上げ方法として放電加工を行う際に発生しやすいです。放電加工の場合には材料硬度がHRC50以上でも発生しやすくなります。肉盛層の表面は空打ち(レーザー照射のみ)をすることで割れをごまかすことは出来ますが、仕上げ後に内部の割れが現れてしまえば、肉盛補修としてはNGとなってしまいます。
この問題の対策として有効なのが、波形制御機能です。波形制御は通常の矩形波(温めて冷ます)ではなく、ワンパルスの中に例えば、「余熱をして〜溶融して〜徐冷する」という様な入熱をすることが出来ます。波形制御機能を活用することで、
①高硬度材料を肉盛溶接した際のマイクロクラックの抑制
②アルミなどの高反射材への溶接
などに効果があります。
今までに、肉盛溶接後に放電加工をして割れが発生してしまったという問題で困った経験がある様でしたら、波形制御機能を標準搭載した T-LASER をお試し下さい。
光技術で未来を照らす
テラスレーザー株式会社
日本製・金型補修用レーザー溶接機の決定版:T-LASER YW-150